正社員2年で独立した時に最初にやった3つのこと(綺麗事抜き)
みなさんこんにちは!ヒロポンです!
C# WinForms の業務システム保守を続けてて、ふとした瞬間に「同期は転職してそこそこの年収らしい」「自分は何年同じ現場にいるんだっけ」みたいなのが頭をよぎる、ってこと、ないっすか?
俺もそういう時期があった。ただ、家族いる人なら「転職して年収上げる」って判断もハードル高いし、独立なんて尚更。「動きたいけど動けない」のリアルがある。
この記事は「2年で独立しろ」って煽る記事じゃない。俺が正社員2年で独立した時に効いた3つの行動を、自慢にならないように因数分解する。最後に「自分は今この3つをどれだけ満たせてるか」を棚卸できるテンプレも置いておく。動かないにしても、自分の現在地を測る道具にはなるはずだ。
3行で結論:
- ① 社外で通用するインパクトを作る — 1年目でリーダーやった・炎上案件を鎮火した、級の客観的な話を1つ持つ
- ② 技術+αの棚卸 — 業務知識・調整力・前職スキル等、技術以外の武器を言語化する
- ③ 案件の食わず嫌いゼロ — 「これは無理かも」を一旦置いて、面談を受けまくって受かってから選ぶ
これが俺がフリーランス1社目で月単価60万税抜(税込66万)でスタートできた直接の理由だ。鉄板の型として保証はしない、ただ この3つで自己評価を上げきれた人なら勝率は高い と思う。
① 社外で通用するインパクトを作った
最初の正社員時代、流通系SIer の受託で2年間 C#/VB.net/T-SQL の業務システムを書いてた。やったことを並べると、1年目の入社数ヶ月で炎上案件のチームリーダーに抜擢されて、その案件を鎮火まで持っていった。アジャイル失敗・納期大幅超過・クライアント関係性悪化、というよくある三重苦の現場で、引き継いでまずクライアント関係改善 → 進捗把握 → 再要件定義 → ガントチャート → タスク割振、をやって無事納品した。
その後は2案件目以降 PL 固定で、最後の2案件はクライアント評価が高くて後輩育成・要件定義書・詳細設計書・画面設計まで一通り任された。社外(=自社の外)に出した時に、第三者に「あいつは独力で動かせる」と評価される客観的な話を1つ作る。これを正社員時代の最初の1〜2年で意識した。
ただし正直に書くと、この時期は 入社1〜2年目の最初の半年で精神的にキツかった タイミングが2回ある。リーダー抜擢直後に「自分の力量で本当にこの炎上を捌けるのか」が見えなくて、終電帰り+休日出勤で詰める時期があった。経験を積むために徹底的に自分を追い込んだ、というのが正直な話だ。これを後輩に「真似しろ」とは思わない。ハングリー精神があった人なら効くが、家族や健康と引き換えにする価値があるかは別問題だ。
「社外通用力」と言葉にすると抽象的だけど、棚卸する時の具体例は:
- リーダー or サブリーダーで人を動かしたことがあるか
- 障害対応・炎上鎮火で第三者から評価された出来事があるか
- 自分が抜けたらチームが困る、と言われたことがあるか
- 後輩・新人に技術を教えて、その後輩が独力で回せるようになった実績はあるか
今の現場で「社外でも通用する」と言える話、何かあるか? 1個でもあれば実は十分だ。1個もない場合は、独立どうこうじゃなくまず1個作ることが先になる。
② 技術+αのアピールができた
2つ目は 「技術しかできません」を脱した ことだ。エンジニアになる前に俺は経理を4年半やってて、その前は営業半年、間にデータ入力や SQL分析もやってた。あと大阪出身でしゃべりに自信がある、というのも武器として認識してた。
これを面談で出すと「ただのコード書ける人」じゃなく 「コード書けて、業務側の言語も話せて、要件定義から折衝までできる人」 になる。フリーランス1社目の面談で「俺が入れば、要件折衝から実装まで一人で回せます」と言えた背景はこれだ。技術+α の中身は人によって違うけど、提示できると単価とポジションが一段上がる。
業務システム保守を長くやってる人なら、普段「当たり前にやってる」けど棚卸したら強い ものが大量にある。例えば:
- 業務ドメイン知識(流通・金融・製造の業界用語が会話で通じる)
- 顧客折衝・要件ヒアリング経験(仕様書がない現場でユーザーから聞き出す力)
- ドキュメント作成力(設計書・仕様書・運用手順書を読み書きできる)
- 障害対応の修羅場経験(夜間バッチ落ちて朝までに直した、級)
- 前職スキル(経理・営業・接客・物流現場・教員 etc.)
ただし欠点を1つ書いておくと、技術+α が強いほど 「お前は便利屋じゃないか」と社内評価で軽く見られる リスクがある。エンジニアの専門性で評価されたい人にとっては、+α を表に出すのが葛藤になることがある。俺の場合は1〜2年目の正社員時代に「+α は外で売れる、社内では技術で評価される」と意識を分けて運用した。
あなたの技術+α は何か? 「業務知識」「調整力」「ドキュメント力」「前職経験」のどれか1個でいい、思いつくものを洗い出してみると、面談で話せる材料が増える。
③ 案件の食わず嫌いをしなかった
3つ目は 独立直後に面談を受けまくった ことだ。「これは嫌かも」「この技術スタックは触ったことないから無理」というのを一旦置いて、色々な現場の面談を受けてから選ぶ。受かる前から選ぶのはナッシング、というのが当時のスタンスだった。
実際、フリーランス1社目は触ったことがない技術構成(Azure Functions / B2C / CosmosDB / Nuxt.js / WebSocket / ラズパイ)の改修案件で、しかもシステム作成者は退職済み・PL不在・ドキュメント無し、という案件だった。普通の食わず嫌いをしてたら確実に避ける案件。でも面談で「リバースエンジニアリングでキャッチアップします」と言って受かった。結果、その案件は4ヶ月で納品+移行手順書+シーケンス図まで作って、後で逆指名で継続案件化までいった。
ハングリー精神があった、というのが当時の俺の素直な感覚だ。家族持ちで安全側に振りたい気持ちは分かる。ただ 「絞ってから動く」より「動いてから絞る」方が情報量が多い。面談を10件受けて「やっぱり業務系C#案件が自分には一番合ってる」と判断するのと、最初から「業務系しか無理」と決めて1件だけ受けるのでは、見える景色が違う。
ここでも代償はあって、独立2年目の前半は 3ヶ月くらい「次の案件取れるか」のプレッシャーが続いた。1社目が4ヶ月で終わるのが分かってたから、契約終了の2ヶ月前から並行で次の面談動かして、それでもギリギリだった。家計のキャッシュフローを月単位で見てると 生活費6ヶ月分の貯金がないと精神的に詰む のは独立直後のあるある。これは事前に積んでから動くのが必須。
最後にエージェントの面談を受けたのはいつか? 「動けない」と感じてる人ほど、まず1社受けてみるだけで状況の見え方が変わる。受かる前から選ぶのはナッシング、ここは俺の中で今も変わってない判断軸だ。
キツかった点を正直に書く(失敗開示)
ここまでの3つを書くと「うまくいった話」に聞こえるけど、独立2年目までの内訳には正直キツい時期も結構ある。具体的には:
- 入社1年目で炎上案件のリーダー抜擢直後の半年 — 自分の力量で捌けるか見えず、終電帰り+休日出勤の時期。今の働き方とは全然違う
- 独立直後の3ヶ月の「次案件取れるか」プレッシャー期 — 1社目が4ヶ月で終わる前提で、契約終了2ヶ月前から並行面談、それでもギリ
- 2年目で初めて「触ったことない技術スタックを4ヶ月で立ち上げる」リバースエンジニアリング案件 — 最初の2週間は何が分からないかも分からない状態、半月くらいで全体像が見えてようやく動き出した
なので「2年で独立できた」の裏には、健康と生活と引き換えにした期間が確実にある。それを今再現したいかと聞かれると、家族と健康のバランス考えるとそのまま真似はしない。当時のハングリー精神があったから乗り切れた、ある時期に絞った話として捉えてもらえると正確だ。
自分の3観点を棚卸するテンプレート
3つの観点を自分に当ててみるための簡易テンプレを置いておく。土曜の朝30分だけ机に向かって埋めるくらいのテンポでいい。3ヶ月後に1個だけ動く、くらいのスケール感が現実的。
| 観点 | 自問 | 書き出し例 |
|---|---|---|
| ① 社外通用力 | 第三者に「あいつ独力で動かせる」と評価された出来事は何か? 1個もなければ、今の現場で何を作れば1個になるか | 例: 障害対応で〇〇を主導した/後輩〇人を育てた/要件定義から納品まで一人で回した案件 |
| ② 技術+α | 技術以外で人より強い武器は何か? 業務知識・調整力・前職スキルでも構わない | 例: 経理経験で簿記の話が通じる/顧客折衝で要件まとめられる/前職の業界知識で会話が早い |
| ③ 食わず嫌いゼロ | 最後にエージェント面談を受けたのはいつか? 「これは無理」と思って避けてる案件タイプは何か | 例: 半年前/モダンWeb系は無理と思ってる/スタートアップは合わないと決めつけてる |
3つの観点で「現状の自分の点数」が見えれば、独立に動くか動かないかは別として、自分の市場価値の現在地は測れる。動かない判断もそれはそれで価値がある、ただし 数字を見ずに動かない のと 数字を見た上で動かない のは違う。
まとめ
独立2年で月単価60万税抜(税込66万)でスタートして、その後 4社目で月単価88万に到達した時点で 基準単価が88万 になった。これは才能じゃなくて、上の3つの観点を 言語化して見せた結果 だ。再現は地味に可能だと思う、ただし ハングリー精神を出せる時期に絞った話。
要点をもう一度:
- ① 社外通用力: 1個でいい、第三者評価される話を作る
- ② 技術+α: 業務知識・前職スキル・調整力、何でもいいから言語化する
- ③ 食わず嫌いゼロ: 受かってから選ぶ、動いてから絞る
- 3ヶ月後に1つ動く くらいのテンポでいい、棚卸だけ先にやる
家族いるから無理できない、と感じる人ほど、動かない判断の前に棚卸だけやっておく のが効く。フルリモート4年継続できてるのも、独立直後の3観点が効いてるからで、今の単価のベースもそこから来てる。再現可能なのは「行動の順番」であって、結果の年商ではない。そこは混同しない方がいい。
よくある質問
Q1. 「正社員2年で独立」は今の時代もハードル下がってる?
A. 下がってる側面と上がってる側面が両方ある。下がってる側: フリーランス案件の母数が増えてリモート前提案件が普通になった、クラウド系・モダンWeb系のスキルが市場で換金しやすい。上がってる側: 単価相場の上振れで「下を埋める」案件は競合が増えた、AI 周りの動きが速くて「2年で独立 → スキルが3年で陳腐化」リスクが見えやすい。社外通用力+技術+α+食わず嫌いゼロ の3点が揃ってるかは時代に関係なく効く。
Q2. 「家族いる」場合は何から動けばいい?
A. 動く順番は:
- 生活費6ヶ月分の貯金 を先に積む(独立直後の3ヶ月プレッシャー期に必須)
- 副業で1案件だけ やってみる(土曜の朝30分から動かして、月10時間程度のスポット参画から)
- エージェント面談を1社受ける(受かることが目的じゃなく、市場の温度感を測る目的で)
ここまでやって「やっぱり動かない」判断もアリだ。情報を取った上で動かない のと、情報なしで動けない のは違う。
Q3. 「技術+α」が思いつかない場合は?
A. 普段「当たり前」にやってることほど棚卸でひっかからない。具体的な引き出し方:
- 後輩・同期に「俺の強みって何だと思う?」とストレートに聞く(自分の見えない部分が見える)
- 前職や前々職を含めて「技術以外の経歴」を3ヶ月分単位で書き出す(経理・営業・接客・物流・教員等)
- 業務系SE なら「業界用語が会話で通じる」「ドキュメント書ける」「顧客折衝できる」のどれかは大体ある
「+α が無い」と感じる人の8割くらいは、+αを言語化してないだけ で、棚卸すれば確実に出る。
Q4. 単価交渉、どう切り出してた?
A. 1社目→2社目の時は「フロント+サーバー両方触れます」と提示した上で、相場より少し上を言った。3社目→4社目の時は「前案件が80万円税込だったので今回は80万円税抜で交渉」と言ったら通った。自分のスキルレンジが広がったタイミングで提示金額を変える のが基本パターン。相手が一瞬たじろぐくらいの温度で提示すると、向こうも一拍考えて、結果として通ることが多い。
ここまでで「3つの観点での自分の現在地」と「動く時の順番」は押さえた。今日は 棚卸だけ済ませて、動くかどうかは1ヶ月寝かせる くらいで十分だ。技術側の現場知識を磨きたい人は、関連記事側に進むと同じ温度感で続きが読める。
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以上!


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