次のSES案件で同じ地雷を踏まないために、契約前に確認する3つのこと

みなさんこんにちは!ヒロポンです!!

次の更新で似たような現場に放り込まれたらどうしよう。通勤電車でぼんやりそれを考えてること、ないですか??

SESの案件って、入る前に見えてるのは条件票の数行だけ。単価と勤務地と「C# 業務系」、それくらいの情報で、えいやで決める。で、入ってから「うわ、これ外したわ」ってなる。いわゆる案件ガチャ。

X見てると、その外したやつの嘆き、ほんま多いんですよね。

客から直接ガンガン指示が飛んできて実質上司扱い。自社の歯止めがゼロで、精神を削られた人。客先で評価されてたのに、予算が切れた瞬間に調整弁みたいに切られた人。入ってみたら聞いてた仕事と全然違って、営業に引き止められながら最後は診断書で抜けた人。

別々の現場で起きてるのに、詰まり方がそっくりなんですよ。そして全部、契約や面談の段階では見えてなかった。そこが共通点。

今回は、その地雷を入る前に避けるために、契約前に見ておきたい3つのサインの話をします。煽りも精神論もなし。面談で実際に口に出して聞ける確認点まで落とします。

目次

忙しい人向けに最初にまとめ

  • SES案件の地雷は、契約・面談の段階で「3つのサイン」を聞くだけでかなり避けられる
  • サイン①: 指揮命令は誰が持つか(客先の直接指示が常態化してる現場は危険)
  • サイン②: この案件の予算と寿命(「たぶん長い」しか返ってこない案件は調整弁になりやすい)
  • サイン③: 求められるスキルと自分の現在地(ふわっとした期待はミスマッチ退場の前ぶれ)
  • 3つとも、答えそのものより返答の歯切れの悪さがサインになる
  • 詳しい比較表は「契約前に見ておく3つのサイン」の章を参照

「SES案件ガチャ、外したの俺だけ?」と思ってる業務SEへ

先に立場をはっきりさせておきます。これ、あなただけの不運じゃない。構造の話です。

SESは、本来「自社が請けた業務を、自社の指揮命令のもとで客先に出向いてこなす」契約。ここを1文で押さえとくと話が早い。SESの地雷とは、契約上の建前(自社指揮・約束された役割)と、現場の実態(客の言いなり・予算次第の使い捨て)がズレてる案件のことです。

で、このズレは入る前にはほぼ見えない。条件票に「指揮命令が崩壊してます」なんて書くわけがないですからね。だから誰が選んでも一定確率で踏む。あなたの目利きが悪いんじゃない。情報が出てこない構造のほうが先にある。

ここがしんどいのは、技術じゃなくて社会的なところに効いてくるからなんですよね。

LinkedIn開いたら同期の肩書が「テックリード」「PM」に変わってる。こっちは客先で評価されても予算で切られて、次の現場でまた一から信頼を作り直してる。家に帰って、時短で働いてる妻と2歳の子どもの顔を見て、「俺、ちゃんと家族を背負えてんのかな」って一瞬よぎる。後輩に「まだ常駐っすか」みたいなことを言われたくないし、転職した同期に追いつけてない焦りもどこかにある。

このへんの感情、煽る材料にしたいわけじゃないです。逆。案件選びをちょっと丁寧にやるだけで、この「また外した」のループは確率を下げられる。そっちの話をしたい。

業界で言われてる範囲だと、SESの還元率(客先単価のうち自分に渡る割合)はだいたい50〜70%に散らばってます。同じ「単価80万」でも、どの会社のどの案件かで手取りも働き方も全然違う。案件ごとの当たり外れが、そのまま生活に直結する。だからこそ、入る前の数分の確認がデカいんですよ。

契約前に見ておく3つのサイン

見るべきサインは3つ。先に表で全体像を出しておきます。

契約前に見る3つのサイン — 何を聞き、どの返答が危険で、踏むと何が起きるかの一覧

朝礼前に結論だけ欲しい人向けの早見表です。ここから1つずつ、なぜそれを見るのか、どう聞くのかを書いていきます。

サイン①: 日々の指示は、誰から出るのか

最初に確認したいのが指揮命令の所在。要するに「俺、誰の指示で動くんですか?」を契約前に聞いておく。

なんでここが最重要か。SESで一番こじれるのがここだからなんですよね。契約上は自社の指揮命令下のはずなのに、実態は客先の人が直接タスクを振ってきて、評価もダメ出しも客から飛んでくる。こうなると自社の営業や上長は歯止めにならない。客からしたら自社の社員じゃないから、強めに当たっても痛くないわけです。

X でもこの型の嘆きはよく流れてます。客から直接ガンガン指示が来て実質上司状態になって、パワハラの抑止力がゼロで精神を削られた、って声。これ、技術力とは無関係に誰でも踏みうる。

聞き方はシンプルでいい。「日々のタスクの指示出しは、御社の窓口の方からですか? それとも客先の担当者から直接ですか?」。ここで「あー、基本は現場の人に従ってもらう感じで」ってふわっと返ってきたら黄信号。逆に「うちのリーダーが間に入ります」「進め方は自社で握ってます」と即答できる案件は、構造がまともな確率が高い。

正直、答えの内容そのものより、ここで言葉が濁るかどうかが一番のサインです。

サイン②: この案件、予算と寿命はどれくらいか

2つ目は、案件の予算と寿命。「この案件、いつまで予算が出る想定ですか?」を聞く。

SESがしんどいのは、自分の評価と契約の継続が別軸で動くところなんですよね。現場でどれだけ評価されても、客側の予算が尽きた瞬間に「来月から別の人で」ってなる。儚いんですよ、ほんま。評価=継続じゃない。

これ、X で見かけたのがまさにそう。客先で評価されてても予算がなくなったら即終了、結局は調整弁扱いだった、って後悔の声。同業からも「現場で必要とされてたのに予算終わりで切られた」って話は何度か聞きました。家族いる立場で見ると、これは他人事じゃない。

だから契約前に「フェーズはどのへんですか? 予算と契約期間の見通しは?」を確認しておく。ここで「たぶん長いと思いますよ」しか返ってこない案件は、営業自身も寿命を把握してない。つまり切られ方が読めない。逆に「このフェーズが◯月まで、その後の継続も話は出てます」と具体で返せる案件は、調整弁にされるリスクが低い。

予算と寿命が見えてると、こっちも次の動きを準備できる。見えてないと、ある日いきなり梯子を外される。この差はデカいです。

サイン③: 求められるスキルと、自分の現在地は噛み合うか

3つ目は、期待されてるスキルと自分の現在地を突き合わせること。「俺、何を期待されて入るんですか?」を聞いておく。

入ってから「聞いてた仕事と違う」になるパターン。だいたいここの確認をすっ飛ばしてるんですよね。条件票の「C# 業務系」だけ見て、自分も相手も解像度ゼロのまま握手しちゃう。で、入ったら設計から任される話だった。あるいはふたを開けたら保守の問い合わせ対応がメインだった。

X で見たのも、業務SE狙いで入ったのに現場でミスマッチが起きて、営業に引き止められながら最後は診断書で抜けた、って話。今は一人親方で年収が上がったらしいけど、抜けるまでのダメージはデカかったはず。

聞き方はこう。「入ってすぐ任されるのは、設計寄りですか、実装寄りですか、それとも保守・問い合わせ寄りですか?」「使う技術は C# 7.3 / .NET Framework 系のレガシー保守ですか、それとも新規寄りですか?」。具体的に返ってくれば、自分の現在地と噛み合うか判断できる。「行けば分かりますよ」しか出てこない案件は、相手も中身を分かってない。

ミスマッチは能力の問題じゃない。期待値の握り損ねです。こんな感じで入る前に1回握っておくだけで、入った後の「聞いてた話と違う」はだいぶ減る。握る前のひと手間で、退場の確率はぐっと下がるんですよ。

俺がエージェント経由で案件を選ぶ時に必ず確認すること

ここで俺の話を少しだけ。

俺は正社員2年で独立して、そのあとフリーランスで7社まわってきました。流通系のSIerにいた頃は額面450万、残業も月30時間くらい。まあ普通の業務系SEでした。今はエージェント経由で案件を並べて選べる立場で、並行稼働込みで月132万くらいまで来てます。

で、立場が変わって一番効いたのが、案件を1個ずつ見比べられるようになったことなんですよね。1社しか選択肢がないと、地雷っぽくても飛びつくしかない。複数あると、上の3つを聞いて歯切れの悪いやつを落とせる。

正直に言うと、独立したての頃は俺もやらかしてます。単価の数字だけ見て案件に飛びついて、入ってから「これ予算もう数ヶ月で切れるやつやん」と気づいてヒヤッとした。あの時に予算と寿命を先に聞いてれば。その反省が、今のチェックの原型です。

今は面談で必ずこの3つを口に出して聞いてます。指揮命令は誰か、予算と寿命はどうか、期待スキルは何か。聞いて嫌な顔をされたことは、ほぼないです。むしろ「現場のことちゃんと把握しようとしてるな」っていい感じに受け取られる。はぐらかす担当のほうがレアで、そういう案件はだいたい見送って正解でした。

ん? じゃあ常駐の業務SE社員は複数案件を見比べられないから詰みなん?? って思うかもしれない。けど、そんなことはないです。今いる会社の中でも次の案件の選択肢は聞けるし、エージェントに登録だけしておいて「見える案件の数」を増やしておくのは、辞めなくてもできる。選択肢を持ってるだけで、地雷を断る勇気も出るんですよ。

契約前チェックリスト(自己診断)

次の面談・契約の前に、これだけ確認すれば大外しはしにくい。こんな感じで上から潰していってください。

  • 日々の指示出しは「自社の窓口」から出ると明言されたか
  • 客先からの直接指示が常態化してないか(濁されたら黄信号)
  • この案件のフェーズと、予算が出る期間の見通しを具体で聞けたか
  • 「たぶん長い」以外の、根拠のある継続見込みが返ってきたか
  • 入って最初に任されるのが設計/実装/保守のどれか、具体で分かったか
  • 使う技術スタックが自分の現在地と噛み合ってるか
  • 3つのうち2つ以上で言葉が濁ったら、その案件は一旦保留にできるか
  • そもそも、今この1件以外に比較できる案件が手元にあるか

最後の項目がいちばん大事かもしれない。比較対象がないと、人はどうしても今ある1件を正当化しちゃうので。

まとめ

SES案件の地雷は、運じゃなくて構造から来てます。契約や面談の段階で情報が出てこないから、誰でも一定確率で踏む。だからこそ、入る前の数分で潰せるサインを持っておくのが効く。

見るのは3つ。指揮命令は誰が持つか、予算と寿命はどうか、期待スキルと現在地は噛み合うか。どれも答えの内容以上に、返答が濁るかどうかがサインになる。

そして地雷を避ける一番現実的な手は、目利きを鍛えることより、比較できる案件の数を増やすことなんですよね。1件しかなければ飛びつくしかない。3件並べば、歯切れの悪いやつを落とせる。エージェントに登録して見える案件を増やしておくのは、今すぐ辞めなくてもできる準備です。

次の更新で「また外したわ」を1回でも減らせたら、この記事を書いた甲斐があります。

よくある質問

Q1. SES案件の地雷は契約前に本当に見抜けますか?

完全には無理です。ただ、指揮命令の所在・予算と寿命・期待スキルの3点を聞くだけで地雷率はかなり下がります。答えそのものより、返答の歯切れの悪さが一番のサインになります。

Q2. 面談で予算や契約期間を聞いたら、印象が悪くならないですか?

むしろ逆です。現場や予算を把握しようとする姿勢は、プロとして評価されます。聞かれて答えをはぐらかす案件のほうを警戒したほうがいい。嫌がられた経験は俺はほぼないです。

Q3. なぜ「指揮命令が客先にある」とそんなに危険なんですか?

本来SESは自社の指揮命令下で働く契約だからです。実態が客先からの直接指示になると、自社の歯止めが効かず使い潰されやすくなる。これは偽装請負の温床でもあって、あなた側にメリットがない構造なんですよ。

Q4. 「やめとけ」って言われるけど、SESを続けるのは間違いですか?

そこは分けて考えたほうがいい。SESという働き方そのものより、地雷案件を引き続ける状態がしんどいだけ、ってケースが多い。続ける/辞めるの前に、まず「次の案件を選べる状態」を作るほうが先決だと思います。

Q5. 常駐社員でも、複数案件を比較するなんてできるんですか?

辞めなくてもできます。社内で次の案件の選択肢を聞くのもそう。エージェントに登録だけして見える案件の数を増やしておくのもそう。比較対象を持ってるだけで、地雷を断る判断がしやすくなります。

次に読むべき記事

以上!

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執筆者

バイブス父さん — 業務 SE 7 年 (正社員 2 / フリーランス 5)。 現職は SEO 直轄部の AI アドバイザー兼 PL、 副業で中小 SIer の CTO。 SES 複数社・フリーランスエージェント複数経由の経験ベースで「業務 SE 視点」 の技術 + キャリア記事を書いています。

🐦 X: @hiro_progra0524 (日々の現場メモ更新中)
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